津島でら寺巡り(2019.9.1)
令和元年九月の津島でら寺巡りは、9月1日(日)に開催された。
南太平洋で次々と生まれる台風は時期を外してくれたが、令和に改元してもやはり残暑は厳しい。
九品山 蓮台寺(津島市弥生町6)
今回も好評の、灯篭ワークショップ。
本堂では珍しい御朱印帳の販売も行われ、隣では法務を縫って御朱印を授与する御住職の姿も。
そんな賑やかな境内は、暮れなずむ頃から幽玄の世界へと姿を変える。
「宵の灯篭巡り」が、今年も幕を開けた。
牛頭山 宝寿院(津島市神明町2)
光明殿では、お手紙雑貨屋『calm』(カーム:津島市天王通り4−12)とのコラボ企画で、オリジナル御朱印帳をシルクスクリーン「スリマッカ」で手刷りするワークショップが開催され、オリジナル舎利別(しろっぷ)の手作りかき氷、チャリティー写経と同様たくさんの人を集めた。
灯篭の中には寺報『ぼだい樹』のバックナンバーもあり、しゃがんで読み入る参拝客の姿が印象的だった。
青龍山 吉祥寺(津島市中野町7)
九月とはいえ酷暑となったこの日、お馴染みの写仏ぬり絵は「明日葉DOJYO」で行われた。
心を落ち着けた後は、薬膳粥が体も整えてくれる。
モダンな雰囲気の明日葉DOJYOは、夜になっても独特の趣がある。
こちらは、山門から本堂への参道。
シンプルな灯篭が、美しい。
大珠山 龍渕寺(津島市瑞穂町1−8)
御影仏御朱印が評判の龍渕寺。
宵の灯篭も、すべて御住職の筆によるものだ。
中には、こんなユニークな灯篭も。
帝護山 照蓮坊(津島市宝町20)
本堂ではパンをモチーフにした作品の展示が、奥の座敷ではパンを使ったメニューでお寺カフェが開催され、パン尽くしの照蓮坊。
合奏に合わせて、パン作品の作者である小川愛さんのライブペインティングが行われた。
事前に演奏曲を聴いて、水辺で眠るオフィーリアのイメージが浮かんだそう。
牛玉山 観音寺(津島市天王通り6−43)
昼には、うでわ念珠づくり、護摩祈祷で大賑わいだった観音寺も、宵の灯篭は静寂の空間となる。
時は刻一刻と移ろい、季節は星霜を巡る。
折々で、寺院は本当に様々な表情を見せる。
今回も季節にちなんだ寄せ書き御朱印が授与された
次回の『津島でら寺巡り』は、11月3日(日 祝)開催を予定している。
秋が深まる霜月の仏閣は、どんな表情を見せてくれるのだろう——。